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虚心坦懐(きょしんたんかい)

虚心坦懐(きょしんたんかい)とは

 

 心にわだかまりがなく、素直でさっぱりとした状態のことです。語源は、「虚心」と「坦懐」という二つの言葉から成り立っています。「虚心」は、心に先入観や偏見がなく、ありのままを受け入れることができる心のことです。「坦懐」は、心が広く、物事にこだわらないことです。

 

 体験談としては、大学入学と同時に初めて一人暮らしをした時に、同じ大学に通う学生ばかりの30室位のアパート住まいでした。各県からの学生ばかりで、ことばや習慣など違うところが多く驚きでした。最初は戸惑いや不安がありましたが、彼らはとても親切で接してくれて、学生生活の過ごし方を教えてくれました。私も彼らの考え方や生き方に興味を持ち、多くのことを学びました。親元を離れてひとり住まいは、自分の人生に大きな影響と貴重な経験になりました。

その時はこの言葉も知らずに接していましたが、今思えば「虚心坦懐」を思って接っすることの大切さを感じました。それは社会人になった後も大切にしている言葉の一つです。